週刊現代

本誌は、中国共産党で北朝鮮を担当する幹部へのインタビューに成功した。以下、一問一答である。 —もしそのような包囲網を築けば、金正恩が暴発するのではないか。 「米中の軍が北朝鮮の南北から同時に突入すれば、暴発する余裕もないはずだ。北朝鮮の半世紀前の装備の空軍では、国内の制空権を握ることすら不可能だ」 —かつて朝鮮戦争で北朝鮮を助けた中国が、今度は北朝鮮と戦争するということか。 「その通りだ。国際関係に永遠の朋友などない。あるのは永遠の国益だけだ。習近平主席は、金正恩のことなど何とも思っていない。一般の中国人も、金正恩を『金三胖』(金家の三男のデブ)と呼んでバカにしているほどだ」 —北朝鮮が混乱すれば、一般の北朝鮮国民が、大量の難民となって、中国国内に流入するのではないか。 「一時的にはそうなるだろう。その際には、中国の東北三省で、安い労働力として吸収すればよい。中国はいまどこでも、マンション建設など単純作業をする労働者不足に悩んでいるからだ。女性は、やはり不足している家政婦として雇えばよい。ただしあくまでも一時的な措置で、北朝鮮の情勢が安定した暁には、帰国してもらう」